みんつまレポート
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冬の運動会
嬬恋 ダン!ダン!ダン!

2020.02.04

嬬恋の冬に、ユニークな「雪上運動会」が誕生!

2020年2月。嬬恋村の新イベントとして開催された冬の運動会「嬬恋ダン!ダン!ダン!」。舞台は、雪の上。村民が「浅間団」「白根団」「四阿団」「湯の丸団」の4チームに分かれ、一致「団」結でオリジナル競技を競いながら、ココロが「弾」んで、「暖」まる。そんな「ダン!ダン!ダン!」な遊び心を盛り込んだ、楽しくカラダを動かすお祭りです。

  • 【目的】村民交流の機会づくり、嬬恋の魅力を再発見するきっかけづくり

  • 【開催日時】2020年2月11日(火・祝) 9時30分〜13時

  • 【会場】東海大学 嬬恋高原研修センター 多目的グラウンド

  • 【参加者】約70人(村民限定)

[ イベントプログラム ]

競技1
「つるつる綱引き」

フィールドが雪に変われば、未体験の綱引きが楽しめます。さあ、雪も溶けるような熱気で「オーエス!オーエス!」

競技2
「まごまご丸太人間はこび」

雪の上に寝転んだ人々の上に人が乗り、ゴールまでちょっとずつ運んでいきます。チームワークが肝心かなめ!

競技3
「ごちゃごちゃ嬬恋カルタ取り」

遠くに見えるは、巨大「嬬恋カルタ」。雪上を全力疾走して、誰よりも早く札をゲットしよう!

競技4
「いけいけソリレー」

1人がソリに乗り、2人で引っ張るソリのリレー。いざ体力勝負。一心同体で前へ前へと突き進め!

【エキシビジョン】雪上宝探しゲーム
広大な雪原に眠るタカラを探し出せ!
制限時間内にうまく見つけられるかな?

[ プロモーション映像 ]

リーダーインタビュー

冬の運動会 嬬恋ダン!ダン!ダン!
リーダー:奥田愛美研究員
(嬬恋村 地域おこし協力隊員)

ーまず、「嬬恋ダン!ダン!ダン!」を立ち上げたきっかけを教えてください。

そもそものきっかけは、私が2019年に地域おこし協力隊員として嬬恋村に住み始めたときに、冬に自分が参加できて、楽しめるイベントがあるかと聞くと「ない」と言われ、「ああ、−10℃の厳しい冬を越せない」って思ったことにありました(笑) 。その後、私は 運動が好きなので「雪遊びとかみんなでできたら楽しそうだなあ」「運動会みたいな形にしてもいいなあ」などあれこれ勝手に妄想してて、周りの方にも「冬にこんなイベントをやってみたいんですよねー」ってあちこちで言ってたんです。そんな中、村外の企業の方に北海道のある町で開催された冬のイベントが、自分がやりたいことに近いんじゃないかと教えていただきました。実際のイベントの様子を動画で観た時に、漠然としたイメージがリアルになって、嬬恋でもぜひ、冬にみんなで体を動かすイベントを開催してみたいって気持ちが強くなったんです。 それで、「いまないなら、自分がつくっちゃえ」とうまれたのが、冬の運動会「嬬恋ダン!ダン!ダン!」です。

ー イベントの狙いはどんなところですか?

キャベツーリズム研究会として企画・運営するからには、ただ楽しむだけじゃなくて、何か村のためになるものにしたいなと。嬬恋村の課題感として、異業種や他の居住地の人たちとの交流が少ないところがあると感じていたので、このイベントが職業や年齢、地域の垣根を超えてみんなで一緒に楽しめる機会にできたらと思いました。個人的には、村の人たちともっと仲良くなるチャンスにしたいという思いがありました。

ー 競技がとてもユニークですね。

当初、私は雪合戦やかまくら作りなど、いわゆる普通の雪遊びをするイベントにしようと提案してたんです。でも、メンバーの皆さんと話し合う中で、「ただの雪遊びなら、その辺でもみんなしてる。村民限定なら、嬬恋の人たちにとって目新しくて楽しめるものにした方がいい」という意見が出て。そこから「普段、雪の上ではやらないことしよう」とアイデアを出し合った結果、「つるつる綱引き」「まごまご丸太人間はこび」「ごちゃごちゃ嬬恋カルタ取り」「いけいけソリレー」の4つのユニークな競技がうまれたんです。名前は、それぞれ「つ・ま・ご・い」の頭文字をとって決めました。

ー 準備期間中、印象的だったことはありますか?

チームの名前決めのときです。議論が一番白熱したところでした。嬬恋の運動会は、赤組や白組といった「色」ではなく「山の名前」で団分けされますが、その山の名前を絞るところからバトルがはじまって(笑)。「榛名山は嬬恋の山じゃない」「角間山はマニアックじゃない?」 …等々。村内でも地域の小学校ごとにどの山を選ぶかがバラバラだそうなんです。最終的に、浅間団、四阿団、湯の丸団、白根団に決まりました。

ー 奥田さんが特にこだわったのはどんなところですか?

4競技の他にエキシビジョンとして「宝探しゲーム」を開催したんですが、これは私がどうしてもやりたくてプログラムに突っ込んでもらったんです(笑)。足がすっぽり埋まるほどの雪量とふかふかした雪質…。想像しただけでみんなが雪に足が取られて、もがいてる様子が目に浮かぶし、すごい面白そうだなと。他には、嬬恋らしさをいかに盛り込むかにもこだわりました。嬬恋カルタを使った「ごちゃごちゃ嬬恋カルタ取り」も、そんな思いからつくりました。

ー イベント開催に向けて困難はありましたか?

一番不安だったのは、運動会当日にちゃんと雪が積もってるかということでした。近年は開催日の2月上旬には雪が降らない年もあり、その年もギリギリまで降らず運営メンバー全員が焦っていました。でも、開催日直前にしっかり降ってくれて、当日にふわふわした雪が楽しめるベストコンディションになったんです。まさに、奇跡が起きたって感じで。おかげで「雪と戯れ、雪を堪能する」というイベントのテーマも存分に味わえました。雪様様です。

ー イベント当日の様子はどうでしたか?

参加者は総勢約70名で、大盛況でした。競技が全部終わった後、豚汁をみんなで食べてる時、充実感あふれるいい笑顔がたくさん見られて、「ああ、やってよかったなあ」とちょっとうるっときました。また、多くの参加者の皆さんから、「楽しかった」「また絶対来たい」との声をいただいて嬉しかったですね。寒すぎてもう出たくないって子もいましたけど…(笑)。参加者の半分は小学生以下の子どもで、子どもが好きな私にとってはいっぱい一緒に遊べて楽しかったし、顔は知ってるけど話したことない方とも話せたりして、私自身にとっても大満足なイベントになりました。

ー今後に向けての意気込みを聞かせてください。

第2回大会は、遊びや楽しさといったエンタメ要素に加え、より競技性を高めていけたらと思います。そして、もっと多くの人に参加してもらえるようアップデートしていきながら嬬恋の冬の名物イベントにしていきたいです!

ーありがとうございました!

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